パワーかフォースか - Power Vs. Force -  デヴィッド・R・ホーキンス著 三五館
第4章   人間の意識レベル   より抜粋
HOMESpecialパワーかフォースか  人間の意識レベル
エネルギーレベル(意識レベル)
[ 400 ] 理性

低いレベルの感情を超越できると、知性と合理性がまっさきに現れてきます。理性は、大きくて複雑な量のデータを扱うことができ、また迅速に正しい決定をすることができます。

関係性の複雑さや深さのレベル、微妙な違いを区別し、理解することができます。そして、抽象的なコンセプトや象徴的な発想を活用することが、だんだん重要となってきます。これは科学や医学、それからインスピレーションを概念化することや、読解力が一般的に増大するレベルです。

このレベルでは知識と教育が「財産」として追加されます。理解と情報は達成のメインツールとなり、そこで400レベルが証明されます。これはノーベル受賞者や偉大な政治家、最高裁判長といったレベルです。アインシュタインやフロイト、そしてほかにも歴史に残る偉大な思想家の多くがこのレベルで測定されます。

このレベルの短所は、概念や理論についつい夢中になり、「木を見て森を見ず」の状態になってしまうことです。つまりシンボルそのものや、それが表すこととの違いを明確に識別することにとらわれたり、因果関係の正しい理解を制限させてしまう「客観的な世界と主観的な世界の違い」に混乱させられたりすることです。このレベルでは結局、基本的なポイントを逃してしまいます。理性を働かせること自体が、最終目的となりうるのです。「理性」には限界があり、その範囲内で本質や複雑な問題の重要ポイントを見抜く力はありません。

「理性」だけでは真実を見いだすことはできません。理性は莫大な量の情報と資料に裏付けを生み出しますが、そのデータと実際に起きる結果の矛盾を解決する能力に欠けます。すべての哲学的な論争は、単独では説得力があるように聞こえます。しかし「理性」は、論理的な方法論によって支配されている技術的な世界では高い効果がありますが、逆説的に「理性」そのものが意識のより高いレベルに達することへの最も大きなブロックとなります。このレベルを超越するのは、私たちの社会では難しことです。


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